タイムキーパーと抗酸化力に優れたメラトニン
メラトニンは、体内時計を正常に保つ働きがあるホルモンで、脳の松果体より分泌されます。日中は殆ど分泌されることがなく、暗闇の中で分泌が活性化されます。暗くなると自然な入眠を誘うようになるのです。
入眠障害の治療薬としても知られている他に、時差ぼけの予防。粘膜保護作用や抗ガン作用。そして、抗酸化作用など、タイムキーパーとして以外に、抗酸化物質として有力です。
体の細胞を守るはたらきのある抗酸化物質で、馴染みの深いものと言えば、天然のサプリメントと呼ばれるアーモンドに多く含まれているビタミンEは、細胞膜に常駐する事しか出来ません。
一方、メラトニンは、あらゆる細胞を通り抜ける事ができ、どこにでも行く事ができる唯一の抗酸化物質であり、自然に発生する抗酸化化合物の中でも、最も活性が良いと言われています。その効果は、ビタミンEの2倍と言われています。
この効果は、抗ガン作用で示されていて、ラットによる実験で、メラトニンを与えたグループとそうでないグループでは、遺伝子の損傷率が、41%~90%も少なかったという事が明らかになっています。このような結果が示されているように、体の細胞がフリーラジカルから攻撃されるのを防ぐ上で、重要な役割を担っているのです。
メラトニンも、その他のホルモンと同じように加齢と共に減少していくので、高齢になるほど、分泌量が少なくなってしまいます。
不眠症が続くようであれば、分泌されるメラトニンの量が不十分だと考えられます。そうなると、体の持つ抗酸化力も低下してしまっている事が考えられるので、睡眠の質を改善するのと同時に、抗酸化力を高めるという取り組みを行ってみるのも良いと思います。
昼間の眠気を生じない程度の適量は1mg~3mg程度で、この位の量であれば、特に健康上問題となる副作用は無いと言われています。
